【解説】そろそろ夏だしホラーでも....... 映画『来る』 結局何が『来る』の??

【レビュー】そろそろ夏だしホラーでも.......

  映画『来る』 って、結局何が「来る」んだよ!?

 

 

みなさん!もうすぐ夏ですねぇ。夏といえばホラー映画ですよね!!

ということで今回は映画『来る』の結局何が来たの?

というネタバレも含んだレビューを行っていきたいと思います!!

 

 

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出展: kuru-movie.jp   

 

1.あらすじ 

決して「■■■■」の名を呼んではならない。「■■■■」は、声と形を真似て、人の心の闇に・・・来る!!! どんどんエスカレートする霊的攻撃に、死傷者が続出。真琴の姉で日本最強の霊媒師・琴子の呼びかけで、日本中の霊媒師が田原家に集結し、かつてない規模の「祓いの儀式」が始まろうとしていた。彼らは、あれを止めることができるのか!?

引用元:Filmarks映画

 

2. 結局何が「来る」?  ※ ネタバレ注意

 では結局何が来るのか?

「来る」その正体は........

 

そう、ぼぎわんです。

 

「いや、結局ぼぎわんってなんやねん!」

っと映画を見て思った方

沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

 

では、そのぼぎわんの正体について考察していこうと思います。

 原作ではある程度その正体について記述されています。

 

しかし映画ではその正体について

 

全く言及されていないんです!!!!!

 

ということで、今作における「ぼぎわん」とは何を表していたのか

その正体について考察していこうと思います。

 

 

 

3. ぼぎわんの正体

 

原作では軽く、ぼぎわんについて

記述がされていましたが、映画では全く言及されていませんでした。

 

ぼぎわんが一体何を表していたのか

簡単に言語化するならば

 

おそらく

破滅や死といったネガティブな“何か”でしょう。

 

では何故これほどまでに、ぼぎわんの正体を

抽象的に表現したのでしょうか?

 

おそらくそれは

ぼぎわんの正体よりも

この映画が

よりプッシュして伝えたい

メッセージがあったからだと考えられます。

 

では 

この映画が伝えたいメッセージとは一体何だったのか?

それは........

 

あらゆる”痛み”から逃げるのではなく

それとしっかり向き合って生きていくことの重要性です。

 

ぼぎわんの被害者となった人々には

ある共通点があります。

 

それは、みんな何かしらの“痛み”を抱えていることです。

 

そして

ぼぎわんが来るタイミングは

その”痛み”から逃げようとした時です。

 

映画では柴田理恵演じる霊媒師のせつ子が

「生きているという事は、痛みを感じること」

というセリフを残しています。

 

このように

今作ではただ

ぼぎわんの正体を探るホラー映画ではなく

 

上述したメッセージを

強くプッシュして伝えたかったがゆえ

 

ぼぎわんの存在を明かすという所には

あまりフォーカスされなかったのでしょう。

 

まぁそもそも原作でもぼぎわんの正体はそこまで

深く言及されていないっぽいんですが.......

(読んでいないので分からない。)

 

ということで結論をまとめると

ぼぎわんの正体は

 

破滅や死などネガティブな"何か"であり

ここまで抽象的に表現した理由は

映画が伝えたかった部分が別にあるから

という感じでしょうか。

 

4.感想

 

この映画を観終わってから思った個人的な感想を述べます。

 

ぼぎわん(破滅や死などネガティブな"何か")を追っ払う

ためには除霊師などいわゆる「神頼み」ではなく

より現実を見つめなければいけないんだなと痛感した作品でした。

 

きっと全ての人が、ぼぎわん(破滅や死などネガティブな"何か")に

襲われる可能性があって

 

その原因は

偶然的な何かではなく

自分自身の辛い過去や、嫌いな自分など

いわゆる”痛み”と向き合わないことが原因何だと感じました。