【 解説】ただの純粋な恋愛ストーリじゃない!!考えさせられる映画『シザーハンズ』が伝えたい事

ただ純粋な恋愛ストーリじゃない!!

考えさせられる映画『シザーハンズ』が伝えたい事

 

さて今回は、この映画が伝えたかった"メッセージ"について述べていきたいと思います!! 

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この映画が伝えたかった事とは!? ※ネタバレ注意

 

 いきなりですが、今作のメッセージの結論を簡潔に!!!述べたいと思います。

 

 この映画のメッセージ

それは.....

 

ハンディーキャップを持った人々の

社会で生きることの難しさを

伝えようとしています。

 

このメッセージが読み取れる理由を、ポイントとなるシーンを踏まえながら簡単に!!述べていきたいと思います!!!

 

ポイント1エドワードとの出会い」

主人公のエドワードとは昔、町から離れた発明家が作った人造人間のことです。

 

エドワードは完成する直前に発明家が死亡し、手がハサミという未完成の姿のまま

屋敷に一人残されてしまいます。

 

ある日、ペグという女性がセールスのためその屋敷に訪れ

エドワードを発見します!

 

一人寂しそうなエドワードの姿を見て

ペグは彼を家へ連れて帰り一緒に住む事を提案します。

 

初めは、手のハサミのせいで、ご飯が上手く食べられなかったり

服を不用意に切ってしまったりと、生活に戸惑う姿が多々見られます。

 

しかし、ある時ハサミの手を逆に上手く利用して、庭の植木を刈ったり

奇抜なヘアスタイルにしたりと能力を発揮する事で

人々の人気者になります。

 

ここでのポイントは

たとえ人とは変わった特徴や能力があっても

その使い方次第では様々な可能性を見いだせる事ができるという事を

読み取る事です。

ポイント2「BBQでの会話での会話

 ある時エドワードはBBQに参加することになります。

そこで、ある一人の男性がエドワードに話しかけます。

 

男性「決してお前を障害者だと言わせるなよ」(うる覚え

 

これに対しエドワードはよく理解できていないような素ぶりを見せます。

 

この男性の一言から、エドワードは現実世界的で例えると

ハンディーキャップを持った人々を表現している事が

考えられます。

 

ポイント3 「天使の氷像を掘るエドワード」

 

エドワードはペグの娘である、キムに恋をします。

キムは初めエドワードに対して不信感を抱いていましたが

とても優しく真っ直ぐな心を持ったエドワードに惹かれていきます。

 

ある時、クリスマスツリーの飾り付けを家でキムが行なっている時

ふと、窓の外を見ると、美しい雪が降っていることに気がつきます。

外に出てみると、家の中から見えた雪は

雪ではなく、エドワードがハサミで天使の氷像を掘り

飛び散る氷の破片であったことに気がつきます。

 

美しい氷の破片を見たキムはゆっくりとダンスをしながらエドワードに

近づいていきます。

 

(ここはとても美しいシーンでしたね!!)

 

しかし........その美しさはジム(キムの元彼女)の

怒鳴り声によってぶち壊されてしまいます。

 

驚いたエドワードはキムの手のひらを誤まって切ってしまい

ジムに責められだけでなく人々が騒ぎ立てたせいで家を飛び出してしまいます。

 

エドワードは元々住んでいた屋敷に戻りますが

ジムが追いかけてきてエドワードを殺そうとします。

 

それを止めようと、キムも屋敷に到着します。

激しい攻防の末、キムを守るためエドワードはジムを殺してしまいます。

 

エドワードに不信感を抱く人々が屋敷の近くまで来た時

キムはエドワードに別れのキスをして

エドワードとジムは相討ちになって死んだ」と人々に告げます。

 

エドワードを恐れる人々からエドワードを遠ざけることに成功しますが

今後エドワードが街の人々に出会わないようにするため

 

二人はその日の晩を最後に二度と会うことはありませんでした。

 

ここでのポイントは

なぜ!!

この日を最後に二度と会う事がなかったのか?

という事です。

 

おそらくその理由は

エドワードを恐れる人々が

二人の関係を決して許さないと

 

キムが考えたからでしょう。

つまりこのシーンこそが

 

エドワードという

人と違う特徴を持った者が

現実世界で生きていくことの難しさを表しているんです!!

 

ポイント4 「屋敷から飛んでくる雪はエドワードの

      キムに対する愛が届いている事を意味する!!」

 

映画終盤では歳老いたキムが、女の子に雪が降る理由を説明します。

ここで年老いたキムは女の子に

 

「彼(エドワード)が来るまでこの町で雪が降ることはなかったの

でも、あれから毎年雪が降る。きっと、彼がお城で氷の天使を作っているのよ。」

と話します。またこの会話の後、エドワードが屋敷から

天使の氷像を掘りその破片(雪)を飛ばしているシーンが写し出されます。

 

ここでのポイントは

 

この屋敷から飛んでくる雪は

エドワードのキムに対する愛が届いている事を意味しているという事を読み取る事です。

 

まとめ

ポイントをまとめると

 

人とは違う特徴を持ったエドワードと出会う

人との違いは生かす場面によってはその才能を発揮する事ができる

キムとの恋は思いは届くが世間の目が邪魔をし

離れ離れになってしまう。

 

以上のことから本作のメッセージは

ハンディーキャップを持った人々の

社会で生きることの難しさ

という結論に至りました。