【感想 & 解説】『トイ・ストーリー4』が伝えたかったメッセージとは!?

トイ・ストーリー4』が伝えたかったメッセージとは!?

今回は、この映画が伝えたかった"メッセージ"の解説と個人的な感想について述べていきたいと思います!! 

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この映画の"メッセージ"とは!? ※ネタバレ注意

 

 いきなりですが、今作のメッセージを簡潔に!!!述べたいと思います。

 

 

 今回の主なメッセージそれは.....

 

「(玩具としての)使命か?」

「内なる心(自分自身のやりたい事)か?」

あなたは、どちらを選択しますか?

 

....という事です。(メッセージというより、聞き手への「問い」に近いですね)

「ん?な〜に言ってんだ」と思った方、「なるほど」と思った方

色々な方がいらっしゃると思いますが........

 

このメッセージが読み取れる理由を、ポイントとなるシーンを踏まえながら簡単に!!述べていきたいと思います!!!

 

ポイント1 「フォーキーとの出会い」

フォーキーとは 

ボニーがゴミから作ったおもちゃです。

映画の序盤、フォーキーは隙さえあればゴミ箱に逃げようとします。しかし、ウッディーがフォーキーに対し「君はボニーのおもちゃでボニーを笑顔にしなければならない。」みたいな事を伝え、"おもちゃ"としての使命をフォーキーに伝えます。

ウッディーのこの言葉に対し、初めはフォーキーは反発的でしたが、次第にウッディーとの間にも絆が生まれ、フォーキーはおもちゃとしての自覚を持ち始めます。

 

はい......「ポイント1」は以上です。(笑)

このポイントで大切な事は 

単にフォーキーとの出会いではなく......

 

ウッディーが、おもちゃとしての使命を

重要視していることを読み取る事です。

 

 

ポイント2バズとの会話」

 

ここで述べる、会話のシーンとはボニーの車の中で、夜フォーキーが逃げ出さないようにウッディーがほぼ休憩なしで見張りをしている所、心配したバズがウッディーに話しかけに言ったシーンです。

 

バズとウッディーの会話はこんな感じでした。(うる覚え

 

バズ「ウッディー何故そこまでフォーキーを止める?」

 

ウッディー「それは、俺の内なる心がそう言っているからやで!」

 

バズ「おい!すごいなウッディー!君にはそんな機能があったのか!?」

 

ウッディー「いや、そういうのじゃなくて.......(苦笑)」

 

バズ「俺にもあるかな?」 胸のボタンを押す

 

みたいな一見茶番に見えるようなシーンがポイントです。

 

ここで大切なことは

このシーンでの、ウッディーの内なる心とは一体何のか?ということです。

 

ポイント3 「ボー・ピープとの出会い」

フォーキーがボニーのもとから逃げ出し、ウッディーが探している最中に

ボーピークと運命の再会をします。

 

ウッディーは、ボーがこれまで持ち主に見捨てられた事、アンティークショップに二年間売られ続けた事、誰にも買われず、大変な時を過ごしていた事を知ります。

 

ウッディーは、それに同情していましたが、ボーは「今は広い世界が知れて最高よ」!みたいな事を言います。

 

ここで大切なことは、

 

ウッディーの考える玩具としての使命を全うせず

自分自身のやりたい事をしている新たな価値観を

持ったボーと出会う事です。

そして、ここら辺のシーンからウッディーの価値観に変化が現れていきます。

 

玩具としての使命を全うしない、新たな価値観との出会いはウッディーの心情に何らかの変化を与えたのではないでしょうか。

 

そして、その価値観を持った存在がボーですからね大好きなボーですからね!それは色々考えちゃいますよね。

 

ポイント4 「ギャビー・ギャビーとの出会い」

ギャビーギャビーはウッディーのボイスボックスを奪うため、フォーキーを囮として捕まえます。

 

ギャビーギャビーがウッディーのボイスボックスを狙う理由、それは

一度も子供のそばで愛された事がなく(ボイスボックスに欠陥があり、売られなかったため)、一度でも子供の側で愛されてたい、遊ばれたいという強い願いがあるからです。

 

彼女は、今までアンディーに大切にされてきたウッディーの事を羨ましがり、一度でも子供に愛されたいという想いをウッディーに訴えます。

 

また同時に、「アンディーのもとを離れたウッディーのおもちゃとしての”使命”はもう終わり、好きなように生きていいんだよ」という事を伝えます。

 

ギャビー・ギャビーの願いを知った、ウッディは最終的に自らボイス・ボックスを渡すことを決意します。アンディとの素晴らしい思い出を大切にしている彼は、ギャビーにもそんな経験をするチャンスを与えようと考えたのです。

 

ここでのポイントは

 

アンディーのもとでの使命を終えたウッディーに対し

好きなように生きていいんだよ

という彼女の問いかけに

心が揺れている事を読み取る事です。

 

もしここで、心が揺れていなかったら、ボイスボックスをギャビーギャビーに渡していなかったでしょう。

 

ポイント5 別れ」

 

終盤、無事フォーキーを連れてボニーの所まで連れて帰り、バズ達とウッディー達が合流します。ボーに別れを告げ、バズの所まで帰ろうとした時

 

ウッディーは立ち止まり、下を俯きバズと話します。

 

ウッディー「ボニーは......」

 

バズ 「ボニーは大丈夫だ」

 

ウッディー「でも、ボニーは....」

 

バズ「ボニーは心配ない」

 

ウッデイー「ボニ....」

 

バズ「自分の内なる心に聞け!」

 

そしてウッディーはボーの元へ走って戻り

バズはボニーの車へと帰ります。

 

このシーンから

ウッディーはおもちゃとしての使命ではなく

自分自身の内なる心を選択した事が読み取れます。

 

ここでいう内なる心というのは、「新しい世界を沢山見たい、ボーと一緒にいたい」

など用は自分自身が信じるこれからのやりたい事です。(ここは読み手の想像次第でしょう。)

 

まとめ

ポイントをまとめると

 

おもちゃとしての使命を大切にしているウッディーが

ボー・ピープ、ギャビー・ギャビーとの出会いによって

自身の内なる心を選択するウッディーへと変化していく姿を

写している事が今回の映画で読み取る事ができますね。

 

今回の映画でウッディーは内なる心を選択しました。

しかし、これは必ずともこの選択が正しいという事ではないと思います。

 

ウッディーのこの選択に対し、ある意味ショックを受けた方もいるのではないでしょうか?

 

このウッディーの選択に対し議論が生まれる事は、当たり前の事であり、正解はないと思います。なぜなら人生の選択は、人それぞれで自由だからです。

 

大切なのは

この映画を観た後

自分自身がもし、このウッディーと同じような選択を問われた時

どちらを選択するか考える事だと思います。

 

以上のことから

今作の"メッセージ"は

 

「(玩具としての)使命か?」

「内なる心(自分自身のやりたい事)か?」

あなたは、どちらを選択しますか?

 

という結論に至りました。

 

個人的な感想

今作を観て、個人的な感想を述べます。

 

最後のシーンをみて

賛否両論ですが、個人的にウッディーのあの選択は映画としても

ウッディーとしても良かったのではないかと思っています!

 

人生は自分で作っていくものであり、自分の信じる道をウッディー選んだ

ウッディーはある意味、現代的な人間らしい姿に見えて好感を持てました。

 

そして何より最後の

バズとウッディーの「無限の彼方へさぁ行くぞ!!」というセリフを聞いた時は

鳥肌が立ちましたね!!(笑)

 

「内なる心」=「無限の彼方」を表していて

素直に「かっこいいい。」(笑)と思いました。